JIMAマーク

 「JIMAインターネット医療フォーラム2002」発表要旨



 

インターネット医療(eヘルス)への期待と課題




           里村 洋一(千葉大学医学部教授)



1. インターネットは新しい医療サービスの切り口

診療会計の計算からはじまった医療のIT化は4半世紀を経て、電子カルテの時代に至った。しかし、これまでの大方の医療情報システムは、医師の仕事の支援や医療機関の内部での効率化に使われてきた。 いまや、ITは社会のインフラであり、医療の世界では、医療の供給システムの管理や患者の直接の便宜に提供されるよう求められるようになった。
ITの利用による、新しい医療サービスの吹き出し口は、インターネットの利用である。

2. 多様な医療の形態を考えよう

インターネットを利用すれば、診察室や病室の制約を離れて、家庭や職場でも受けられる医療サービスはいくつも考えられる。しかし、永い習慣にとらわれて、医師も一般人もなかなか現実的なものとして意識しにくい。医療に科せられた多くの規制と医療制度の硬直性がその原因であろう。医師も社会も発想を新たにする必要がある。

3. 新たな懸念にも十分な対策を

しかし、新たなサービスには、新たな不安もつきまとう。技術的な進歩はもちろんであるが、医療の供給者と受給者の間の倫理規範を明確にすることも必須の要素である。

以上のような論旨にそって、医療のIT化の現状と、その技術的な背景、アンケート調査から見た人々の反応、先取的な取り組みの例などを紹介する。









| 戻る|