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1 はじめに 太田綜合病院(以降「当院」)は、太田記念病院・太田熱海病院・太田西ノ内病院の3 病院と、老健施設「桔梗」・看護学校などの附属施設から構成されており、各3病院のL ANを専用線で接続している。当院のインターネットは、太田西ノ内病院にサーバーを設 置し、太田記念病院・太田熱海病院、3病院の端末から利用できる様になっている。 インターネット導入は、導入前に「インターネット運営委員会」を組織し、ホームペー ジ開設と導入に関する準備を行ってきた。平成9年11月にホームページを開設し(サー バーは外部委託)、平成10年2月にOCNと専用線契約を交わし各病院での利用開始と いう経過である。3病院をネットワーク接続し、当初の端末数は13台であったが、現在 は30台を越えるまでになり、LAN端末が設置されている部署からは、インターネット 接続の要望は当然の様に強く出ている。 最近はOCNエコノミーの通信速度に限界を感じ、OCNスタンダードの採用を検討し ている。しかし、現在の利用状況を把握・分析したことが無かったのでこれを機会に調査 を実施した。このような調査は初めてなので、調査項目・内容に不備があるのは承知の上 であり、また、他の医療機関に問い合わせたが同様の調査を行っているところは無かった ため全くの手探りであった。 調査内容は、 (1)電子メールの利用状況 (2)Web端末の利用状況 (3)院内利用者/利用希望者からの要望(聞き取り調査) であるが、もちろんプライバシーの侵害になるような調査は行っていない。調査機関は平 成11年6月1日から9月30日の4ヶ月である。 2 調査結果 (1) 電子メールの利用状況 メールアドレスの登録件数は93件(99年9月22日)だが、恒常的に利用している のは15件程度である。残りの80件弱はほとんど利用されてなく、月に1,2回から数 カ月に1回の利用である。聞き取り調査によると、通常は使用しないユーザーも、学会・ 勉強会への出席申し込みや抄録の送信に利用するため、その必要性は強く感じているよう だ。1日平均の送信件数は15.6件(99年8月)、受信件数は65.2件(99年8 月)である。 メールアドレスの取得状況は、 医師 : 42件(取得率20.7%) 看護部門 : 7件(0.7%) 技術部門 : 28件(7%) 事務部門 : 9件(4.2%) その他 : 7件(2.8%) であり、院内合計では、2223人の職員に対し93件の取得ということで、4.2%の 取得率である。端末が設置されてない部門が多いこと、端末数が少ないことが原因で取得 率が低いと考えられる。特に看護部は、端末が設置されてないため、7名のみの取得者で あるが、端末設置の要望の最も多い部門である。ナースステーションにオーダー端末が設 置され、普段からその操作を行っているためであろう、さらに、看護支援システムなどの システム化に大変積極的な部門でもある。 (2) Web端末の利用状況 @ アクセス比率は、 医療関係 12% サーチエンジン 22% プロバイダー 16% 趣味 29% コンピュータ関係 1% 行政 2% ニュース 9% 不明 9% という結果である。病院という業種から医療情報へのアクセスは多い、当然であるが反面 ほっとした感がある。予想通り趣味(旅行・音楽・スポーツなど)のホームページへのア クセスが大変多い、インターネットの普及した要因の一つがが「面白い情報」「役に立つ 情報」の検索・収集なので当然の結果である。 A 時間帯別利用状況 当院では24時間アクセスフリーであり、何の制限も設けてない。そのためら午前10 時をピークに午後11時頃まで一様に利用されており、午前0時から8時までもアクセス 数は少ないが利用されていることが判明した。 (3) 院内利用者/利用希望者の意見 利用者の意見 ・ レスポンスにムラがある ・ メールソフトが使い難い ・ Netscapeを使いたい(インターネット・エクスプローラーを使用中) ・ Realplayerなどのストリーミングを使いたい ・ 端末が少ない ・ IMAP4を導入してほしい ・ 自分のパソコンを接続したい ・ 操作マニュアルを整備してほしい 利用希望者(現在利用していない)の意見 ・ LAN端末が設置されているのでインターネットを利用したい ・ 端末がほしい 4 さいごに インターネットを導入して2年弱であり、利用状況を検討しながら運用条件を検討する 予定になっている。しかし、学会の抄録送信や参加申し込みなど、必要に迫られてという ことで、端末の増設を望む声が多くきかれる様になってきた。我々が運用条件云々を検討 するより、はるかに早いスピードでインターネットが普及している影響である。当院のイ ンターネット接続端末は、当初必要であろうと考えられた部署から設置したので、現在は 一部に偏って設置されている状況である。特に技術部門・看護部門への設置は皆無に近い、 要望の最も多い部門であるにもかかわらず未だ手つかずの状態である。早急に対応したい と考えている。 調査結果からは、 メールの利用状況 Web端末の利用状況 アクセス先 などが判明しただけだが、端末数・設置場所などの問題で、データとしてはあまり有効と は言えないと思われるので、この結果から何らかの結論を出すことは難しい。しかし、聞 き取り調査ではあるが、職員の要望を聞けたことによってこれからの方向付けができたよ うな気がする。 これからの情報通信はインターネット無しには考えられないので、今後の運用に関して は、他の医療機関の利用状況なども参考にしながら、充分にそして早急に検討して行きた い。また、これからも様々なデータを採取・分析して利用したいと考えている。 今後の課題としては、通信速度の検討・端末の増設・アクセス規制・データの漏洩問 題・ウィルス・イントラネット・・・・など、検討事項が山積みであるが、職員の希望に 添った、そして、経営改善に繋がるような、さらに、医療サービスの向上に有効なインタ ーネットの導入を目指して行きたいと考える。 |