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医療・健康情報およびサービス提供を通じた、医師の情報環境改善、生活者のQOL向上を目指して 清水 昇(ウェブエムディ株式会社) 【米国WebMDの状況】 米国では医療・健康ポータルの淘汰が進み、勝負がついた観がある。昨年はWebMDですらドット・コム・タービュランスの波を受け株価が急落したが、現在ではWebMDが医療・健康ポータルの圧倒的な存在になってしまったため、ExciteやLycosなどの一般ポータルのみならず大手HMOなどを始めとした提携依頼が押し寄せている。毎週インターネットを使う医師が82%にもおよび、健康は自分で守るという生活者の意識が高く、医療・健康情報がインターネットの人気情報の6番目に位置する米国ではWebMDは日常に溶け込んだナンバー1ブランドと言える。 【日本での事業取り組み】 日本では医師向けサイト事業、生活者向けサイト事業をメインとした取り組みを予定している。また、事業提携パートナーによっては診療支援事業の展開も考えられる。 医師サイトは昨年9月よりテストランを始め、学会やたくさんの医療関係者の助言をいただき、この4月10日より本格サービスを開始した。米国のコンテンツに加え、日本の先生方のご協力によるコンテンツを独自に制作し大変ご好評をいただいている。中立的かつ高品質な医療情報により日本の医学界に微力ながら貢献できればと願っている。事業としては、医師会員が増えた段階で製薬・医療機器企業に対して効率的なメディアとして活用いただくことや、企業のWeb関連の課題解決を支援することを予定している。 生活者向けサイト事業は、健康に関心のある生活者、特定の悩みや疾患を持った生活者に対して、各々のニーズに合わせた情報・サービス提供を行う。事業としては、一部有料サービスからの収入と、ターゲットとする生活者への効率的メディアとして製薬・医療機器、健康食品メーカーなどに活用していただくことを予定している。現代は情報不足ではなく、あふれる情報の内どの情報に頼って良いのかわからない状況。医師サイトで関係の深い学会やオピニオンリーダーの先生方から中立的で、正しい健康・疾患情報や指導をいただくことを考えている。これにより生活者のQOL向上を目指している。 【医師サイトのご紹介】 New England Journal of Medicineなどの主要医学誌の最新トピックスを48時間以内に翻訳して配信。MEDLINEの文献検索や医療記事の新聞クリッピングなどまさに医療情報がワン・ストップで揃うサービスを提供している。また、最近はインフォームド・コンセントが重視されているため、医学イラスト集や最新疾患解説などを用意し日常診療支援を行っている。さらに今後病医院のホームページ作成などによる集患などの経営支援や各種オンラインショッピングなども展開していく予定である。 特長として、@権威ある医学情報源にもとづくコンテンツが米国から毎日供給されるため即時性があり、コンテンツの厚みがある、A医師の視点で選別され、中立的に作られたコンテンツである、B日本の学会・オピニオンリーダーのご協力による独自コンテンツにより日本ニーズへ細かく対応している、などが挙げられる。 【考察】 日本ではまだ医療・健康ポータルが出てきたばかりであり、その存在意義や事業としての成立が今後問われていく。しかし、米国で見られるように、日本でもインターネットを通じた医療・健康情報の提供やサービスは確実に医師・生活者に浸透していくと思われる。医療・健康ポータルは最終的には提供される情報・サービスの質が決め手になると考えられ、弊社も米国のコンテンツだけに頼ることなく日本のニーズに応えた高品質な日本独自の情報・サービスの開発に努めていきたい。 |