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 [インターネットの医療情報の発信状況に関するアンケート調査結果(1999年)]

  =構成比分析=
 

 
<調査方法及び結果> 

インターネットで医療情報を発信している医療機関875件を任意に抽出し、電子
メールまたはホームページ上でアンケート調査を実施した。
1999年3月20日より4月30日までに310機関から有効回答を得た。
( )内は % (小数点2位四捨五入)

===================================================================

◆ご回答いただいたあなた自身の職種は?(最も近いものに○をつけてください)
1.( 74.2% )医師
2.(  3.5% )医療関係の技士
3.(     0% )看護婦
4.(  2.9% )技術者
5.(  15.5% )事務職
6.(  2.3% )その他
不明 ( 1.6% )

◆貴医療機関を分類すると、
1.( 48.4% )無床の診療所
2.( 13.5% )有床の診療所
3.( 35.5% )病院
4.(  0.6% )その他
不明 ( 1.9% )


質問1
貴医療機関においてホームページを開設された時期はいつ頃ですか?

1.(  4.2% )平成11年(1999年)
2.( 36.9% )平成10年(1998年)
3.( 33.7% )平成9年(1997年)
4.( 18.1% )平成8年(1996年)
5.(  5.2% )平成7年(1995年)
6.(  1.9% )平成6年(1994年)以前

質問2
現在時点での貴医療機関のホームページの大きさはどのくらいですか?

1.( 30.8% )10ページ以内
2.( 49.0% )10〜50ページ
3.( 11.0% )50〜100ページ
4.(  9.1% )100ページ以上

質問3
ホームページのコンテンツはどこに置かれていますか?

1.( 75.6% )プロバイダー(国内)
2.(  9.2% )プロバイダー(海外)
3.( 10.1% )貴医療機関の所有するサーバー
4.(  2.5% )医師会、その他任意団体、法人の所有するサーバー
5.(  2.5% )大学、研究機関等の所有するサーバー

質問4
ホームページのメンテナンスは誰が行われていますか?

1.( 72.6% )内容の作成からアップロードまで医師個人または医院スタッフ(非専門)がや
っている
2.( 19.7% )内容(原稿)は、医師またはコメディカルが作成しているが、ホームページ化
の作業は外部に頼んでいる
3.(  5.2% )医療情報部門または専任の担当者がいて、専門的に管理されている
4.(  2.6% )その他

質問5
ホームページの掲示内容の吟味はどのように行われていますか?

1.( 69.2% )主としてページ執筆者の責任としている
2.( 12.7% )ページ執筆者の責任であるが、複数人が吟味している
3.( 16.9% )組織として責任を負っている
4.(  1.3% )その他

質問6
ホームページの更新はどのくらいの頻度でなされていますか?

1.( 12.6% )1日〜1週間に1度程度
2.( 25.2% )1週間〜1カ月に1度程度
3.( 33.7% )1カ月〜3カ月に1度程度
4.( 28.5% )それ以下の更新頻度

質問7
貴医療機関でホームページを公開した動機は何ですか?
(複数回答可)
==全体数(310)より計算

1.( 58.4% )病気、薬、健康管理に関する専門的情報が提供できる
2.( 66.5% )病院機能等を紹介することにより、新規患者が受診しやすいようにする
3.( 17.1% )外来患者ヘのケア、サポートとして
4.(  7.1% )在宅患者への日常生活や精神面でのサポート
5.(  4.8% )通院治療に代わる遠隔での医療(保険適用、非適用いずれも)
6.( 26.5% )医師等専門家による個別の医療相談
7.( 42.3% )患者と医師間の意志疎通、コミュニケーションが深められる
8.(  7.1% )患者どうしの交流、情報交換によりQOLが向上する
9.( 18.1% )その他

質問8
貴ホームページの内容において以下に該当するものに○をつけてください。
(複数回答可)
==全体数(310)より計算

1.( 92.3% )診療時間や所在地などの業務に関する案内
2.( 56.5% )健康管理など病気の予防に関する情報
3.( 68.4% )専門の病気、疾患に関する医学情報
4.( 36.5% )個々の症状などに基づく個別の医療相談
5.( 36.1% )患者とのコミュニケーション
6.( 13.9% )その他

質問9
ホームページを公開して(貴医療機関が)期待されている効果は何でしょうか?
(複数回答可)
==全体数(310)より計算

1.( 62.3% )患者の医療機関へのアクセスビリティーが高まる(機能・設備の紹介を含む)
2.( 67.1% )患者が医療機関を選択するのに役立つ
3.( 61.9% )患者の病気、疾患への理解が高められる
4.( 32.9% )疾病の予防、早期発見につながる
5.( 11.3% )社会的にみて医療費削減につながる
6.( 11.6% )その他

 その他の自由記述として以下のようなコメントがあった。

 ○今までの医療機関のイメージからの脱却効果
 ○福祉サービスの理解を深める。
 ○患者の医療機関へのアクセスビリティーが高まることは直ぐには
  期待できないとおもいますが、潜在的な効果があると思っています。
 ○地域医療支援
 ○情報の入手による保健・医療・福祉制度の患者本位の選択
 ○患者紹介、入局者数の増加
 ○院長・副院長の趣味等を紹介することで、親しみを持っていただく。
 ○医療機関にそれぞれの特性の相違があることを認識してもらう。
 ○保険制度の理解
 ○妊産婦様相互のコミュニケイションの場
 ○救急の初期研修医の臨床理解,診療に役立つ。
 ○正しい情報を提供してアトピービジネスを駆逐する。
 ○正しい医療を社会へ直接伝え、社会と医療との不信感をなくす。
 ○ボランティアによる保護者たちの不安心配の解消(育児支援)
 ○患者と医師の間の垣根が低くなること
 ○医療界の情報公開のため
 ○広告宣伝費の抑制になる。
 ○医局員の誇りの一つ
 ○歯科補綴医療のレベルの向上
 ○対外的にクリニックの評価が高まる。

質問10
インターネットの医療面での利用において懸念される問題はあるでしょうか?
(複数回答可)
==全体数(310)より計算

1.( 41.0% )情報発信が、商業主義、営利競争に利用される心配がある
2.( 53.2% )誤情報、あるいは情報の誤利用により利用者が不利益を被る危険がある
3.( 28.4% )情報の中身に対する発信者の責任を問いにくい
4.( 21.3% )患者が過多な情報を持つと、かえって判断に迷うことが多くなる
5.( 21.6% )利用者の選択の問題だから、心配はいらない
6.(  6.5% )その他

 その他の自由記述として以下のようなコメントがあった。

 ○既に医療器具販売に関する悪質な業者のページがあり懸念している。
 ○実際に診察を受けていない患者に対するアドバイスは誤解を招きやすい。
 ○健康や社会問題の捉え方に関しての意識改革
 ○たまに電子メールアドレスを書いていない企業や病院のサイトがあり、これが一番
  困ります。
 ○医師の診断は、時としてその医師によって異なることがあり、また治療方法の選択
  も医師によって異なる可能性があります。患者側にはそれがわからないこともあり、
  その結果、ネットの情報だけで医師を不当に評価してしまうという危険性を感じて
  おります。
 ○非医師が医師である事を装い、利用者に不利益を与える可能性がある。
 ○信頼しうる情報か否かの選択・情報の整理。
 ○電子メールによる健康・医療相談については、充分な情報をいただけず、判断に苦
  慮する面があります
 ○匿名の電子メールへの回答の際にどの程度までの情報提供が妥当か判断しかねた。
 ○従前のメディアの問題を越えるものはない、速度と範囲の問題をどう考えるかが今
  後の課題。
 ○返信が多すぎて対応に困る。
 ○電子メールでのプライバシー問題、他にリークしているか、どのように利用されて
  いるか検討がつかない。
 ○発信者の責任問題(特に医療相談の場合)
 ○ネット接続が不能な患者の知識をどう高めるか?あるいは、見捨てるのか?
 ○一方的な情報になるので誤った理解になると恐い。
 ○インターネットの普及に伴い質問のメールが多数になったときどうするか?
 ○個別相談で、患者とのコミュニケーションがうまく行かず誤診が心配。

質問11
インターネットの医療利用が急速に発展する現状と、法制度の関係はどう思われま
すか?
(複数回答可)
==全体数(310)より計算

1.( 26.5% )すでに現状は、医療法や医師法に定める規制内容と乖離している
2.( 11.9% )現行法の枠内で対処可能である
3.( 21.6% )利用者の安全を確保するための何らかの規制が必要である
4.( 38.7% )利用者の自己責任の原則を徹底すれば、現行法を越える規制は不要である
5.( 18.4% )よくわからない

質問12
今までにインターネットの医療面での利用(電子メール、電子会議室等も含む)に際
して、あなた自身トラブルに会われたことがありますか?もしあれば、トラブル事
例を具体的にお聞かせください。
==全体数(310)より計算

情報発信者の立場でのトラブル:
( 9.7% )
情報利用者の立場でのトラブル:
( 1.9% )

「情報発信者の立場でのトラブル」として以下のような回答があった。

 ○迷惑メール
 ○たまに知らない人からの医療に対する質問が来るが、返事してもそれっきりで、相
  手の受け取りかたがわからず、不安になるときがある。
 ○考えの違う医師から脅迫メールを受けるようになった。
 ○他人のメールアドレスを使ってのメール相談を受け、回答したら、実際にそのアド
  レスを持っている人から抗議を受けた。
 ○トラブルではないが、非常識な質問はかなり見受けられる。医療機関に速やかな受
  診を望まれるような病態の患者さんもしくは家族からのメ−ルによる問い合わせな
  ど、メ−ルに関してもその時間的特性についても利用者に十分な理解が出来ていな
  い。また、返信するのが、当然のようにル−ルを送信し相談されるのも、問題であ
  ろう。
 ○ホームページを見ての、医療関係者を装った入会案内が電子メールで多数送信され
  てくるが、どの程度信頼性のあるものか解らないものが多い。
 ○当院に関係ない迷惑メールが着信
 ○mailing listに投稿した文章を投稿した私の許可もなく、上司がプリントしてメン
  バー以外の複数の人にみせた。そのうえその記事にクレームをつけ、メンバー以外
  の人に記事に問題があるとコメントをした。クローズドのはずであるのにメンバー
  以外に公表することが道徳的に悪いことであるとの認識のないメンバーが加入する
  とこういう問題がたまにある。
 ○E-Mailによる問い合わせが多く対応できない場合がある。なんでも聞いてみようと
  言う心がけは良いが、自己中心的な方、礼儀をわきまえず問い合わせをする方が多
  すぎる。返事を書いても礼状はこない。返事もしたくなくなります。日本の心は何
  処へ行ってしまったのか、嘆かわしく思うとともに、なんとか幼少時からのいたわ
  りの心、やさしい心の教育をして欲しい。
 ○思いこみの激しい患者からしつこい問い合わせを受けた。
 ○チェーンメールなどの迷惑メールが時々くる(いたずら電話やDMといっしょであき
  らめている)
 ○ホームページの内容が,外部より不正に変更されたことがある.当院のパスワード
  が漏洩し,他人に不正使用され多額のアクセス料を請求されたことがある.
 ○ 通常の社会的儀礼をわきまえないメール(差出人を明らかにしない,返答の日時ま
  で指定するなど)により不愉快な思いをしたことが何度かあり,個別メールによる
  医療相談は受け付けないことにした.
 ○BBSで心無い発言や、嫌がらせの画像が貼り付けられました。
 ○他からの間接的な圧力
 ○純粋な情報発信者が悪者にされている場面をよく目にします。
 ○メールの返信が無い。誤解が生じた。
 ○トラブルというよりは、患者以外の営利団体が閲覧してメールをよこすのが困る。
 ○連絡用にE−メールの返信ドメインを表示してあるが、外国の一般業者からの、金
  儲けの勧誘や、ポルノの勧誘があり困っている。
 ○個人的な医療相談を直接メールで送られてくることがしばしばあった。メールなど
  では、責任のある回答ができないため、基本的には回答できない。
 ○他の歯科医から誹謗中傷された。
 ○一般公開の掲示板で、一般発言者への嫌がらせや、我々運営者への嫌がらせメール
  攻撃があった。
 ○ホームページを開設したことにより、直接関連のない営利目的と思われるアクセス
  に対する処置に困っている。
 ○悪戯メールが送られてきたことがある。

また、「情報利用者の立場でのトラブル」として以下のような回答があった。

○ある方から泌尿器科的相談メールが届き、専門的立場から返信メールを送ったところ、
 同姓同名の方でメールアドレスも同じ方から、身に覚えの無いのに突然こんな返信を
 されるなんてとのクレームあり、その方の入られているプロバイダでの重複登録と判
 明したことがありました。
○すでに改正されている制度などが更新されぬままになっているのをみるとかえって混
 乱を招く。トラブルではないがそのようなペ−ジに出くわすと不快である。


  <追記>   ※人数による集計は、こちらです。   ※見やすくグラフ化したものです。   ※ご回答者はじめ、本アンケート調査にご協力いただきました方々に厚く御礼申し上げます。   ※この調査結果に対するご感想、ご意見はこちらにお寄せください。




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