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□■□■□■ ☆ JIMA ニュース ☆ [ 第 42 号 ] 2004-12-31 □■□■□■
・・・・・ from Japan Internet Medical Association
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目 次
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【1】医療分野における個人情報保護をテーマに
「JIMAインターネット医療フォーラム2004」特別シンポジウムを開催
【2】eヘルス倫理コード基準での更新審査が未完了のサイト運営者の方へ
【3】JIMAプライバシーポリシーセンターをご利用ください
【4】トラストマーク新規・更新サイトの紹介 (12月度)
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【1】医療分野における個人情報保護をテーマに
「JIMAインターネット医療フォーラム2004」特別シンポジウムを開催
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12月19日、東京の浜離宮朝日ホールにおいて、JIMA主催により、医療分野におけ
る個人情報保護をテーマにした「JIMAインターネット医療フォーラム2004」特別シ
ンポジウムが開催されました。
年末の休日にもかかわらず、会場には、全国から本テーマに関心のある医療機関、
企業、一般の方が大勢(全部で約250名)ご参加いただき、講演とパネルディスカッ
ションに熱心に聞き入られていました。
シンポジウムは、まず、冒頭でのJIMA理事長の辰巳治之・札幌医科大学教授の挨
拶の後、東京大学法学部の樋口範雄教授による「個人情報保護ガイドラインと今後
の方向」と題した基調講演から始まりました。樋口教授は、厚生労働省の「医療機
関等における個人情報保護のあり方に関する検討会」の座長をされている立場から、
同検討会でガイドラインの検討が始まった経緯を解説いただきながら、先行するア
メリカのHIPAA法のプライバシールールと日本のガイドラインを対比されていまし
た。法律が生まれた背景も違い、日本では個人情報保護法という全体的な法律が先
にあり、その運用方法としてガイドラインができていること、対してアメリカでは
医療に特化したルールが策定され、具体的で詳細な規定がつくられていること、た
だ、アプローチは異なっても医療分野での個人情報保護は日米共通の課題であり、
日本においてはガイドラインで工夫をはかりながら、個人情報保護法への対応をは
かっていく必要があると述べられました。
また、今回のガイドラインの特色として、(1)ルールの明確化・具体化、(2) 三
段階のガイドライン・プライバシーポリシー、(3)介護関係事業者も対象、の3点を
あげられました。 (1)は患者には個人情報の利用目的を明示して透明性を確保する
こと、医療機関には具体例をわかりやすく提示すること、 (2)の三段階のガイドラ
イン・プライバシーポリシーとは、厚生労働省のガイドライン、業界団体等の認定
個人情報保護団体が今後策定するガイドライン、個々の機関のプライバシーポリシー
等の各レベルできめ細かな対応をはかっていく必要がある、ということです。
なお、当初、議論されていた個別法については、スケジュール的にも、個人情報
保護法の施行される2005年4月までの具体化は難しいこと、今後、改めて検討する必
要があるとすれば、個人情報保護法そのものの医療分野への適用に問題があったり、
これから運用するガイドライン方式に問題があった場合であろうと見通されていま
した。
すなわち、現行の個人情報保護法では、死者の情報は対象外となっていること、
5,000件以上の個人情報を扱う事業者のみ法律適用(実際のガイドラインでは5,000以
下も対象)というやり方は医療にはあてはまらないこと、また現行法+ガイドライン
では罰則・制裁の実効性を保証するものがなく、ガイドライン方式の限界が問題に
なってくるかもしれない、ということです。
しかしながら、ようやく医療分野における個人情報保護が課題となってきた現在
の動きを大事にして、医療機関においては患者の個人情報の保護について意識を高
めていくこと、患者・国民においては医療情報の社会的価値を前提として、個人情
報の保護と活用の適正なバランスをはかっていくことが望ましい、そのためには、
現場のルールづくりが非常に重要で、問題点の列挙→現場での検討→自らの指針づ
くり→患者の意見反映、ガイドラインとの比較調整といったプロセスを重視しなが
ら、個々のレベルで具体的に取り組んでいく必要がある、と結ばれていました。
続いて、一般講演では、弁護士法人エルティ総合法律事務所所長弁護士の藤谷護
人氏が、情報漏洩などの事件が組織の存亡に関わるようになってきている現代にお
いて、医療情報のセキュリティ関連の事件が多発し始めていること、今後、医療機
関においては、個人情報保護対策で、しっかりとリスクマネージメントしていく必
要があると強調されました。
次に、医療機関での課題対応が迫られる中、早い時期から組織あげての個人情報
保護に取り組まれてきている大阪の医誠会病院院長の井川澄人氏が、同病院グルー
プの城東中央病院でのプライバシーマーク(Pマーク)の取得事例を踏まえ、実際のP
マークの導入手順や病院内での取組み状況について詳しく説明をしていただきまし
た。同病院では、業務全体のシステムの中で個人情報保護に留意しながら、患者向
けにインターネット上でカルテ閲覧サービスを提供されるなど、先進的にIT化の推
進をはかられているところです。
さらに、今回のガイドラインが病院、診療所といった規模に関係なく適用対象と
なることから、診療所においてすでにガイドラインへの対応準備に取り組まれてい
る東京・両国東口クリニック副院長の大山博司氏が、ガイドライン案の公表を受け
て、院内での掲示が求められるようになる個人情報の利用目的やプライバシーポリ
シーの掲示等の準備を早くも同クリニックで進められている様子を紹介いただきま
した。
今回の厚生労働省のガイドラインは医療・介護関係事業者のみを対象としていま
すが、個人情報保護法のほうは医療機関以外の企業も対象としています。そこで、
企業の立場から、株式会社NTTデータのビジネスイノベーション本部ヘルスケアビジ
ネスユニット課長永島清氏により、健康データを預かる企業のプライバシー保護対
策がについて演題発表をいただきました。同社では、平成9年に社内業務の情報セ
キュリティポリシーを制定、BS7799 認証、ISMS認定を取得されるなど、全社的な個
人情報保護対策に取り組まれているということです。
そして、一般講演の最後は、個人情報を扱われる患者の立場から、患者支援団体
のNPO法人MSキャビンの中田郷子氏が、「当事者から見た個人情報保護の動き」と題
した発表で、入院時、外来時のプライバシーの扱いについて気になる点をとりあげ
ながら、「個人情報の保護」もケアのひとつであるととらえる患者視点の考え方を
提起されていました。
以上、第1部の基調講演、第2部の一般講演に引き続き、第3部として、演者全
員の参加によるパネルディスカッションが行われました。討論のテーマは「個人情
報保護法で何が変わるか〜医療のIT化の中でプライバシーはどう守られるべきか〜」
で、コーディネーター役の読売新聞東京本社解説部次長の南砂(みなみまさご) 氏の
進行により、会場フロアから回収した質問・意見票に沿って、演者がコメント、意
見交換するかたちでディスカッションが進められました。
「個人情報保護にはコストがかかる。このコストは誰が負担するのか?」「個人
情報の活用と保護のバランスをどうとるか?」「現行の法律では甘すぎる」等の質
問や意見が多数出て、会場参加者の高い関心がうかがわれました。時間の制限もあ
り、全ての質問にパネリストが回答コメントすることはできませんでしたが、医療
分野における個人情報保護はこれから始まる問題で、当事者となる医療関係者や患
者が各々に関わる問題として取り組んでいくべき課題であり、わが国でも個人情報
保護の「文化」をこれから作りだしていく必要がある、その際には、法律やガイド
ラインといったかたちにとらわれすぎず、現場で各々が工夫対応していくことが重
要ではないか、という考え方に概ね一致していました。
これから様々な議論、問題提起が出てくると思われますが、ガイドラインが発表
され、個人情報保護法の施行を間近に控えた段階で医療分野での個人情報保護に関
する民間においての議論の先鞭をつけられたということで、今回のJIMAフォーラム
は大きな成果を得られたと考えています。
今後、個人情報保護対策に取り組む医療機関に対しどのような支援が可能か、一
般患者側に向けてどのような啓発活動が行っていくか等についての検討も開始した
いと思っています。
会員皆様からの意見、ご提案をお待ちしておりますので、よろしくお願い申し上
げます。
以下に参考に当日の実際のプログラム内容を記しておきます。
また、厚生労働省のWebサイト(下記参照)において、12月24日に最終確定となった
「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」
が公開発表されています。「医療機関等における個人情報の保護に係る当面の取組
について」と題する資料も提供されていますので、確認ください。
記
■名称 「JIMAインターネット医療フォーラム2004」特別シンポジウム
■主催 特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会(略称JIMA)
■日時 平成16年12月19日(日) 13:00〜17:00
■場所 浜離宮朝日ホール
東京都中央区築地5-3-2 <朝日新聞東京本社・新館2階>
■プログラム
・JIMA理事長挨拶 辰巳治之・札幌医科大学教授
・第1部 基調講演
東京大学法学部教授 樋口 範雄 氏
「個人情報保護ガイドラインと今後の方向」
・第2部 一般講演
1 弁護士法人エルティ総合法律事務所 所長弁護士、システム監査技術者
藤谷 護人 氏
「ケーススタディ医療情報漏洩と個人情報保護法」
2 医誠会病院 院長(城東中央病院 名誉院長) 井川 澄人 氏
「病院でのPマーク取得と今後の課題」
3 両国東口クリニック副院長 大山 博司 氏
「クリニックにおけるIT化と個人情報保護を考える」
4 株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部
ヘルスケアビジネスユニット課長 永島 清 氏
「健康データを預かる企業のプライバシー保護対策」
5 NPO法人MSキャビン(患者支援団体)理事長 中田 郷子 氏
「当事者から見た個人情報保護の動き」
・第3部 パネルディスカッション
パネリスト:樋口範雄氏/藤谷護人氏/井川澄人氏/大山博司氏/永島清氏/
中田郷子氏
コーディネーター:読売新聞東京本社解説部次長 南砂(みなみまさご) 氏
テーマ: 「個人情報保護法で何が変わるか」
〜医療のIT化の中でプライバシーはどう守られるべきか〜
■参考ページ:
・医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/12/s1224-11.html
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【2】eヘルス倫理コード基準での更新審査が未完了のサイト運営者の方へ
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2003年4月にeヘルス倫理コードの運用を開始するにあたり、それ以前にトラス
トマーク付与の認定を受けられたサイトには、旧基準(医療情報発信者ガイドライ
ン) から新基準に移行する猶予期間を2003年末まで設けさせていただきました。
また、この間に更新審査を迎えられたサイトにつきましては、旧基準での更新
審査で対応させていただきましたが、2004年1月以降は、新基準への準拠ができ次
第、新基準での審査を受けていただくようお願いしています。
旧基準の更新審査でトラストマークを掲示使用されているサイトにおかれまし
ては、審査を完了されるまで、マークに併記して、「eヘルス倫理コードに対応準
備中です」等の表示をするなどして、利用者が判別できるようご配慮をお願いい
たします。
ご不明の点は、事務局までお尋ねください。
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【3】JIMAプライバシーポリシーセンターをご利用ください
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自分のWebサイトでメールなどでの医療相談等を受けられている場合には、個人
情報を扱われていることになり、個人情報の取り扱い方針を定めたプライバシー
ポリシーを策定することが望ましいとされています。
プライバシーポリシーの策定にあたっては、どのような個人情報を収集し、ど
のような目的に使い、どのように管理するのか、等の具体的な方針をわかりやす
く明文化していく工程が必要になってきますが、慣れない人には難しい作業に思
われます。
JIMAプライバシーポリシーセンターでは、このプライバシーポリシーの組立て
を、サイト運営者がひとつひとつの質問に対話式に答えていくことで、ポリシー
のひな型を完成できるプライバシーポリシー作成支援ツールを提供させていただ
いています。トラストマーク使用者またはJIMA会員の方なら、無料で使用できま
す。トラストマークはまだだけれど、プライバシーポリシーはつくっておきたい
ということも可能です。ご希望の方は、下記のサイトの案内をごらんの上、「プ
ライバシーポリシーの作成キー希望」とのメールを事務局までお送りください。
■参考ページ:
・プライバシーポリシーセンターについて
http://www.jima.or.jp/privacypolicy/guide.html
・プライバシーポリシー作成ページ
http://www.jima.or.jp/privacypolicy/pform.cgi?mode=msg_form
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【4】トラストマーク新規・更新サイトの紹介 (12月度)
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平成16年12月1日より、12月31日の間に、下記のサイトがeヘルス倫理コード基
準による審査を完了し、トラストマークを取得・更新されました。各サイトのセ
ルフアセスメント情報は、以下のマーク付与サイト一覧ページから参照できます。
http://www.jima.or.jp/assessment/sform.cgi
▼項目、上からWebサイト名、URL、運営事業者(代表者又は個人)名です。(順不同)
<新規>
今月はなし
<更新>
今月はなし
※eヘルス倫理コード準拠サイト一覧のページは以下にあります。
http://www.jima.or.jp/ehealth_code/sitelist.html
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== ★ 事務局案内 ★ ==
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■今月のJIMA POST(ネット意見箱)投書数
12月度のJIMA POSTの投書記事数は以下のとおりです。
投書記事数 0 件
過去の記事内容は以下のページから閲覧できます。(ID、パスワードが必要で
す。忘れた方は事務局まで)
http://www.jima.or.jp/kaiin/kaiin_post.html
■JIMA会員情報告知板のご利用をお待ちしています。
会員向けに案内したい情報やご自身のWebサイトでの更新情報などがあれば、何
でも自由にご投稿ください。興味深い話題があれば、「JIMAニュース」編集部か
ら取材させていただくこともあります。
会員ページから下記ページへ。
http://www.jima.or.jp/cgi-pobox/wwwbbs.cgi
■JIMAニュースのバックナンバーを掲載しています。
途中から入会された方や再確認用にJIMAニュースの記事バックナンバーを下記
にアップしました。
会員ページから下記ページへ。
http://www.jima.or.jp/NEWS/jima_news.html
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_/_/_/_/_/ 次号は2005年1月末頃にお届け予定です。(月1回発行)_/_/_/_/_/
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【配信先の変更、配信中止の受付】 info@jima.or.jp まで
【ご投稿、情報提供】 post@jima.or.jp まで
【発 行】 特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会
URL http://www.jima.or.jp
会員ページ http://www.jima.or.jp/kaiin.html
【企画・制作】 JIMA事務局、運営委員会
〒164-0001 東京都中野区中野3-44-15
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