「医療・保健分野におけるインターネット利用の信頼性確保に関する調査研究」

2002.03.31 研究報告
JIMAマーク

 研究報告書(H14-医療-005 継続2年目)






   「医療・保健分野におけるインターネット利用の信頼性確保に関する調査研究」
 



この研究は平成15年度厚生労働科学研究費補助金(医療技術評価総合研究事業)の「医療・保健分野におけるインターネット利用の信頼性確保に関する調査研究」継続2年目の課題として実施したものです。



・主任研究者  辰巳治之 札幌医科大学医学部 教授


・分担研究者

 上出 良一  東京慈恵会医科大学 助教授
 西藤 成雄  医療法人西藤こどもクリニック 院長
 花井 荘太郎 国立循環器病センター 高度情報専門官
 水島  洋  国立がんセンター研究所がん診療支援情報研究室 室長
 三谷 博明  特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会 事務局長

・研究協力者

 大山 博司  両国東口クリニック
 菅野 庸   医療法人菅野愛生会 緑ヶ丘病院
 中川 俊男  医療法人 新さっぽろ脳神経外科病院
 野村 真哉  医療法人長久堂 野村病院
 原田 正平  北海道 池田町立病院小児科



【研究要旨】

 継続研究の2年目となる「医療・保健分野におけるインターネット利用の信頼性確保に関する調査研究」の一環として、インターネット上で提供される医療情報の信頼性の確保に関し、医療機関(病院)のWebサイトの実態を調査するため、インターネット上の病院のWebサイトを検索抽出し、当該病院あてに郵送でアンケート協力の依頼状を送付し、コンテンツの制作監修体制や提供される情報やサービスの内容、個人情報保護の取組状況、現状の課題等についてWeb上でアンケート調査を行った。
 その結果、病院自身が運営主体と見られるWebサイトの開設率は約4割であることがわかったが、Webサイトの開設目的は病院の診療業務や機能を広報することを主目的としつつ、さらにインターネットの特性を生かした様々な情報やサービスの提供を目指しながら、独自のコンテンツをつくることの難しさや時間に余裕がないことなどから、まだ目指す目的を十分に実現しきれてない状況がうかがえた。
 また、個人情報の扱いに関しては、約3分の1が利用者の個人情報を扱っているとしているにもかかわらず、個人情報の保護方針を策定しているところは3分の1、サイトで保護方針を明文化しているところは14%にしか達していないことから、インターネットで扱う個人情報保護の体制づくりがまだ遅れていることが示された。
 次に、インターネットを利用した医師と患者の間のセキュアなコミュニケーションを可能とするメッセージングシステムの運用試験を行った。暗号化で秘匿性の高いデータのやりとりを可能とするメッセージングシステムについては、プライバシー保護やセキュリティで利用者に安心感を与えるツールとして評価できるものの、使い勝手やコスト負担面で課題があることも示された。





<報告書>


※報告書の内容をすべて収載したPDFファイルです。

本文 (153KB)
資料1-1 (153MB)
資料1-2 (5.9MB)
資料1-3 (6.1MB)
資料1-4 (5.9MB)
資料1-5 (4.9MB)
資料1-6 (6.4MB)
資料2-1 (153KB)


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<プレスリリース>

 ●5月31日発表記事


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